ジュニアエコノミーカレッジ(以下、ジュニエコ)とは、小学校5、6年生の子どもたちを対象に、『商売体験を通じて、自ら考え、決断し、責任をもって行動できる人材をつくる』教育プログラムです。現在まで、全国50ヶ所以上で開催され、延べ1万人以上の子どもたちが参加しています。今年度、米沢で開催するジュニエコには、市内から36名(8チーム)の子どもたちが参加してくれています。
今回のセミナーでは、植松美穂会長のご挨拶の後、YEGのメンバー紹介、『集中力を高める準備体操』をおこない、子どもたちの緊張をときほぐしました。
子どもたちから徐々に笑顔が見られるようになる中、オリエンテーションでは、ジュニエコの概要、今後のスケジュール、商品・食品のルール、昨年度のジュニエコの様子などが伝えられ、子どもたちの真剣な眼差しが印象的でした。
その後、子どもたちにはドリームセミナー、保護者の皆様には会場を移動していただきサポートセミナーを受けていただきました。ドリームセミナーでは、『仕事について』、『株式会社について』、『グランプリについて』などを学び、会社名や役職などを自分たちで考え、みんなで話し合って決めて、模擬の株式会社の登記まで行いました。個性豊かな会社名、役職名が出そろって、これからどんな商品を考えて、どのように販売するのか、ますます楽しみになりました。
その後、「こだわりをもった商品、思い入れのある商品を考え、商売をしてもらいたい」という想いから、ジュニエコ室委員長・黒田 真由美さんから『付加価値』についての説明がありました。次に、「YEGメンバーは、どんなことにこだわりをもって商売をしているのか実際に聴いてみよう!」ということで、チームごとにYEGメンバーにインタビューをおこない、“商売のプロ”であるYEGメンバーの仕事や道具に対するこだわりを実際に肌で感じ取っていました。
一方、別会場のサポートセミナーにおいては、保護者の皆様に『YEGとは』、『サポーターの役割とは』、『グランプリについて』、『食品・食材のルールについて』などの説明をさせていただきました。ジュニエコは、あくまで子どもたちが主役となり、自ら考え、決断し、責任をもって行動することが基本とはなりますが、保護者の皆様からのご協力が不可欠です。保護者の皆様には、子どもたちの成長のため、今後もあたたかい目で見守り続けていただければと思います。
8月には一泊二日の合宿でおこなうアクティブセミナーにおいて商売についてさらに詳しく学び、9月の商品試作会を経て、『なせばなる秋まつり』におきまして、子どもたちが考え、創り上げた商品の販売実践をおこないます。10月にはまとめセミナー、11月には修了式・納税式・表彰式がおこなわれる予定となっております。
子どもたちはもちろん、大人たちもドキドキ、ワクワクのジュニエコが今年度もいよいよスタートをきりました。米沢、そして日本の明るい未来を担う子どもたちが、どのような商品を考え、どんな風に販売をし、どのくらいの売上や利益をあげられるのか、そして、いったいどのチームがグランプリを受賞するのか・・・
参加してくれた子どもたちの成長に、今後も目がはなせません!
(文章・超総務室 菱沼 徹也/写真・超総務室 酒井 龍太)